こんにちは、ピアノギャラリースタッフのトミーです。
ピアノ演奏を聴いて音に包まれる浮遊感を味わった経験がありますでしょうか。
最近とても印象に残ったコンサートを2つご紹介します。
1つ目は、先日初めて巨匠アルゲリッチ出演のコンサートへ2回行きました!
私が行った2つのプログラムはこちらです↓
なんという豪華さでしょう!
2025年5月14日 東京オペラシティ コンサートホール
R. シューマン:交響曲 第2番 ハ長調 op.61
広上淳一(指揮)、水戸室内管弦楽団
L. v. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、広上淳一(指揮)、水戸室内管弦楽団
2025年5月28日 東京オペラシティ コンサートホール
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
ミッシャ・マイスキー独奏(チェロ)
E. ドホナーニ:弦楽三重奏曲のためのセレナード ハ長調 op.10
川久保賜紀(ヴァイオリン)、川本嘉子(ヴィオラ)、上野通明(チェロ)
F. J. ハイドン:ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV:25 「ジプシー」
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、川本嘉子(ヴァイオリン)、上野通明(チェロ)
M. ラヴェル:水の戯れ
M. ラヴェル:夜のガスパールから 「オンディーヌ」
マルタ・アルゲリッチ独奏(ピアノ)
F. メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、川久保賜紀(ヴァイオリン)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)
実は初めてベートーヴェンコンチェルト2番を聴きました。
ピアノのソロの部分も多く軽やかで、フレーズからフレーズの間がなんともまろやかだったこと!キレがあり、ピアニッシモは音が小さいのにそこにあり、けして輪郭がぼやけない。。。
超一流の方達の演奏は、とにかく音が丸く軽やか。フレーズからフレーズへ流れる時がなんとも気持ちよく、内声もハーモニーもまろやかで、まるで音に包まれるような感覚です。なんと言っても小さな音がとても綺麗で、そばで聴こえ、音の粒はキラキラコロコロパールのよう。
そんな音で聴くベートヴェンは、こんなに美しい音楽だったのか!と思いました。
5/28の水の戯れやオンディーヌも水の妖精が見えそうな、形があるようで無いような淡い感じを、時々ピンと飛んでくる音とコントラストをつけて美しく表現してました。水の音の中に潜っているような包まれているような、そして浮いているような不思議な体験でした。
そして、さすが巨匠です。客席には有名ピアニストや、先日のショパンコンクール予備予選に出られた方などの顔ぶれがありました。
会場はスタンディングオベーション。
軽やかで真珠のような音の素晴らしさに圧倒されたコンサートでした。
もう1つのコンサートは次回またご紹介します。