こんにちは。ピアノギャラリースタッフのトミーです。
前回のブログより最近心に残ったコンサート、
もう一つはミハイル・プレトニョフのコンサートです。
2025年6月4日 サントリーホール
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op. 13 「悲愴」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op. 27-2 「月光」
グリーグ:『抒情小品集』より
「祖国の歌」 Op.12-8
「子守歌」 Op.38-1
「蝶々」 Op.43-1
「エレジー」 Op.38-6
「メロディー」Op.38-3
「小鳥」 Op.43-4
「小川」 Op.62-4
「郷愁」 Op.57-6
「即興的ワルツ」 Op.47-1
「おばあさんのメヌエット」 Op.68-2
「過ぎ去った日々」 Op.57-1
「夏の夕べ」 Op.71-2
「スケルツォ」 Op.54-5
「孤独なさすらい人」 Op.43-2
「ノクターン」 Op.54-4
「小妖精」 Op.71-3
プレトニョフの演奏は小さなピアニッシモの音が膨らむような感覚で、彼もまた舞台からではなく、音がまさにそこにあるかのような感覚でした。音色の幅なんて簡単な言葉では言えないくらいのグラデーションのような音で、え?まだ変わるの?と音色というのはこんなにあるのか!と思わされました。
こちらの公演はピアノギャラリー調律師も初めて聴きに行って、とても興奮して語って下さいました。
今まで経験したことのない感覚!音がまるで木管楽器のよう、音が減衰しないの はなぜ?!と言ってます。
この巨匠達の演奏に共通するのが、とても音が軽い!美しいピアニッシモ。ピア ニッシモの中で幾重にも多様に変化させます。
そして音がまるでそこにあるかのような感覚。音が漂うような膨らむような感覚 です。
次回、この音の秘密について書いてみようと思います。