先日、日比谷ベヒシュタインセントラムにて、2018年第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に入賞されました、川口成彦さんの公開レッスン(川口成彦マスタークラス ~ピリオド楽器と現在のベヒシュタイン二台で探る音楽表現~)に、ピアノギャラリーでベヒシュタインとホフマンをご購入されました加賀与子(よりこ)さんが受講されたので、聴講してきました。
川口成彦先生についてはコチラ
1867年製のベヒシュタインと現代のベヒシュタインピアノが並び、両方弾き比べをするレッスンでした。

古楽器で弾く時の弾き方を現代のピアノで弾くとどのような音が出るとか、身体のポジション、弾き方で音が変化することや、フレーズの取り方、テンポ・ルバートの弾き方、練習の仕方など、盛り沢山でとても興味深い内容でした。
そして、先生の表現の仕方が美しくて、聴き入ってしまいました。それをすぐ吸収される加賀さんもさすがでした。

レッスンを聴講してみて、古いピアノは打鍵が難しそうですが、それを生かした表現・演奏方法もあると思いました。をれを現代のピアノで表現してみると、pp(ピアニッシモ)などの音がとても小さく透き通った音が出ることに気づきました。歌い方も古楽器は人が歌っているかのような音色でした。

加賀さんはショパンの舟歌で受講されました。左のフレーズの手やひじの使い方など先生がおっしゃる通りに弾くと、本当に波のようなヴェネツィアの海を思い起こすような音楽になってました。少し変えるだけでガラリと音楽に息が吹き込まれるようで、ピアノは面白いと思う瞬間でもありました。
加賀与子さん(あじさいピアノ教室)
