カシオの電子ピアノは、幅広いラインナップを展開しており、特にハイエンドモデルの「CELVIANO Grand Hybrid(セルヴィアーノ グランドハイブリッド)」は、世界三大ピアノの一つであるC.ベヒシュタイン社とのコラボレーションから誕生しました。
音色
「CELVIANO Grand Hybrid」シリーズの音色は、C.ベヒシュタイン社からサンプリングされたものが特徴とされています。
しかし、電子楽器である性質上、アコースティックピアノが持つ無限の響きのニュアンスをデジタルで完全に再現することは難しく、特に和音が重なり合った際の響き感にはアナログとの違いがある、と指摘されています。
タッチ
タッチについては、アコースティックピアノの感触に近づけるための工夫が凝らされています。
「CELVIANO Grand Hybrid」シリーズは、ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤(木製鍵盤)を採用、また、鍵盤はもちろん、土台【筬(おさ)】部分にも良質な木材を使用し、弾き疲れしない感触にこだわっています。
ブランドとしての特徴・主要モデル
カシオは、安価なキーボードから最高級のグランドハイブリッドシリーズまで、多岐にわたる製品を提供しています。
特に「CELVIANO Grand Hybrid」は、C.ベヒシュタインとのコラボレーションによる高品質ながら、50万円以下という価格帯で提供されており、これは同等レベルのヤマハやローランドの製品(70万円〜100万円)と比較しても競争力があるとされています。このシリーズは、マルタ・アルゲリッチや角野隼斗といった著名なピアニストにも使用され、推奨されています。
また、Privia PX-S1100は、6万円台という価格で世界で最も売れている機種の一つです。カシオは、ヤマハ、カワイ、ローランド、コルグと並び、世界トップ5に入る日本のデジタル楽器メーカーの一つとして、広告力と手頃な価格帯で電子ピアノ市場をリードしています。電子ピアノの最大のメリットは、音量調整やヘッドホン使用により、時間や場所を気にせず演奏できる点にあります。
