Q1: カワイピアノの音色とタッチ、およびブランドとしての特徴を教えてください。

カワイのピアノは、以前は「柔らかい音」というイメージを持たれていましたが、近年はヤマハに次いで「明るい音」へと変化しています。

タッチに関しては、工業製品として大量生産されているため、個体差は少なく安定した品質が特徴です。

ブランドとしてのカワイは、年間6万台以上を生産する世界有数のメーカーであり、品質が均一で安定している点が強みです。

機械化・自動化による製造を多く取り入れ、また、アジアで製造して高いコストパフォーマンスを実現しています。

1985年にはショパン国際コンクールで公式ピアノとしてデビューし、多くのピアニストに選ばれており、「熟練職人たちによる匠の技」と「最新の科学の技」の融合をブランドの哲学としています。

また、「SHIGERU KAWAI」 ;シゲルカワイという手作りの日本製路線の上位ブランドも展開されており、ショパンコンクールファイナリストが使用したことで注目を集めています。

Q2: アポロピアノの音色とタッチ、およびブランドとしての特徴を教えてください。

東洋ピアノ製造株式会社が手掛けるアポロピアノは、「匠の技と先進の技術」を特徴としています。

特に、「SSS機構（スライド・ソフト・システム）」は、グランドピアノと同様の素早い打弦と音量・音色の変更が可能になるという独自の技術です。

この機構は、一般のアップライトピアノの約1.5倍の有効打弦回数を実現し、デリケートなニーズに応える先進技術とされています。

具体的な音色の表現については「音楽を愛するエンジニアが誕生させた」と評されており、繊細な表現を可能にする技術が音色とタッチに深く影響していると考えられます。ハンマー、弦などの主要パーツはヨーロッパ製を使用をしている点はヤマハ、カワイとの差別化を計っています。

ブランドとしての特徴として、アポロは1948年に設立された静岡県の老舗メーカー、東洋ピアノ製造のブランドであり、「世界中から愛されるピアノ」を目指して半世紀以上にわたり、ピアノを愛する人々の要望に応え続けてきました。

Q3: カワイとアポロ、国産ピアノとしての共通の魅力は何ですか？

カワイとアポロは、共に日本の主要なピアノブランドとして、いくつかの共通した特徴と魅力を持っています。

両ブランドとも、ヨーロッパの伝統的な手作りピアノとは異なり、品質の均一性と安定性を強みとしています。

これは、カワイが年間6万台以上を生産し、機械化・自動化による製造を多く導入していることからも分かります。これにより、高いコストパフォーマンスを実現し、市場に提供しています。

多くの日本人にとっては、長年親しまれてきた「聞き慣れた安心感のある音」として受け入れられています。

初心者から上級者まで、幅広いニーズに対応できる多様なラインナップを展開している点も、両ブランドに共通する魅力と言えるでしょう。